自覚症状のない歯の根管治療(動画あり)

2016年12月3日

自覚症状のない歯の根管治療

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写真1 術前のレントゲン写真

 

右上の第二大臼歯のレントゲン写真です。かぶせ物をされています

(レントゲンで白く写ります)。良く観察すると、背景が黒いため

に目立たないのですが、歯根の先端に円形の影があるように見えま

す。レントゲン的には感染を疑う所見です。

患者さんは、痛みはないのですが、時々違和感を感じるということ

で、治療に同意していただきました。

治療中の動画を紹介いたします。約3分の動画です。

 

 

結果的に多量の膿を出すことができたので、治療によるメリットが

大きかったと思われます。

 

 

本症例ではあまり症状がなかったのですが、おそらく非常に緩慢に

進行した慢性炎症であったこと、上顎骨の臼歯部には上顎洞という

空間があり、歯根とほとんど接しているため、膿がたまっても、空

間の中で風船が膨らんだような状態で、痛みを感じにくいといった

理由が考えられます。

炎症が悪化、または免疫が低下した場合、容易に蓄膿症(上顎洞ほ

か副鼻腔の炎症のことです)になると予想されます。

 

fukubiku

図1 上顎洞ほか副鼻腔

 

根管治療は、自然治癒が期待できない強い痛みを取り除くこと、感

染した歯を消毒して抜歯を避けることなどを目的に行う治療です。

歯を残すための最後の砦のような位置づけにあります。

むし歯の治療の経過不良は再治療または根管治療ですが、根管治療

の経過不良は再治療または抜歯です。むし歯で穴があいていたり、

痛みがあれば治療に異存を唱える方はあまりいらっしゃいませんが、

根管治療の経過不良は痛くないとの理由により治療に同意されない

方もいらっしゃいます。私たちはよりわかりやすい説明ができるよ

う努力する必要がありますが、患者さまにおかれましては、根管治

療は歯を残す目的においてとても大切な治療であることを知って頂

きたいと思います。


Posted by ひろ歯科医院|埼玉県越谷市の歯医者。越谷 南越谷 北越谷 川口市 草加市 at 22:47 / ブログ

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