歯周治療、歯の清掃について

2016年3月24日

今回は歯周治療、歯の清掃についてのお話です。

基本的には全ての人が、定期的な歯の清掃を受けることが望ましい

といえます。

 

  • 歯周病は罹患率が高く、初期には自覚症状が少ない
  • 歯を失う原因の半分が歯周病、残りがむし歯など
  • むし歯のなりやすさと歯周病のなりやすさは別もの

 

痛くないから、むし歯がないから何もしない、では歯は残せないか

もしれません(もちろん残せる人もいますが)。

 

何かの機会で歯科を受診した際、自覚症状がないにもかかわらず歯

周病と診断されて戸惑う患者様が大勢いらっしゃいます。

 

お子様は手先が器用ではないので、自分で十分なブラッシングをす

ることはできません。乳歯や生えたばかりの永久歯は軟らかく、む

し歯が速やかに大きくなります。乳歯と永久歯が混在している状態

ではブラッシングがより難しくなります。

 

とはいえ、困っていないのに嫌いな歯科を受診するのは確かに敷居

が高く感じられるかもしれません。

 

今回は具体的な施術内容と、必要な通院回数を簡単に紹介します。

 

1.健全または初期の歯周病の場合

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歯周検査、

必要に応じてレントゲン撮影・写真撮影・位相差顕微鏡による歯周

病原菌の観察、

歯石および磨き残しの清掃(バイオフィルムの除去)、

ブラッシング指導、

フッ素塗布など

 

通院回数は2から3回程度です。

 

終了後は3から6か月毎のPMTC(予防を目的に行う歯の清掃のこ

とです)を繰り返します。

 

健全な方であればPMTCは1回の通院で済みます。

 

2.中等度の歯周病の場合

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1.に加えて、歯周ポケット内の歯石取り、清掃を行います(SRP

といいます)。必要に応じて麻酔をします。

 

全ての歯にSRPをするためには6回程度の通院が必要です。対象と

なる歯の本数や病状により変わります。

 

終了後は3か月毎のPMTCを繰り返します。

 

3.重度の歯周病の場合

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1.2.に加えて、歯肉を切開、剥離して清掃します。複数の歯に

行う場合はある程度治るまで待つ必要があるため(2から3週間程

度)治療期間が長くなります。

 

治療する本数により通院回数と治療期間は異なります。

 

終了後は3か月毎のPMTCを繰り返します。

 

補足

・歯周治療におきましては、清掃の障害になっている不適合なつめも

の、かぶせものは再治療することをお勧めいたします。

・放置されているむし歯は病原菌の温床になるので、治療が必要です。

・親知らずなどが感染源になる場合には対処法をアドバイスいたします。


Posted by 越谷市 歯医者 痛くない治療 口腔外科 ひろ歯科医院 無痛治療 at 22:02 / ブログ

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