2016年3月26日
骨粗鬆症、がんのために投薬治療をされている患者様におかれまし
ては、歯科治療時特別な配慮が必要です。問診時に忘れずに申告な
さってください。
骨粗鬆症、がんの治療のために、骨吸収抑制薬、血管新生阻害薬他
ある種のお薬において、薬剤・ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
という重篤な合併症が報告されています。これは文字通り顎の骨が
死んでしまう疾患で、進行すると歯を失い、重篤な感染や骨折など
を起こします。抜歯ほかの歯科医療行為を契機に発症することがよ
く知られていますが、慢性炎症を放置した場合や、入れ歯の傷が原
因で起こることもあります。つまり何もしなくても発症することも
あります。
骨吸収抑制薬であるビスフォスフォネート(これは一般名ですので、
実際に飲まれている薬の商品名とは異なります)が有名ですが、他
の薬剤においても発症します。
飲み薬だけではなく注射薬の場合もございます。注射薬については
お薬手帳には記載されませんので、これのみで把握することはでき
ません。また注射は3週間毎、1か月毎、3か月毎、1年毎という
ように、種類によってまちまちであり、患者様ご自身が把握されて
いないことも考えられます。そのため主治医の先生に病状や投薬内
容について確認させていただく必要がございます。
これからお薬による治療を開始される患者様におかれましては、全
身状態が許せば、治療開始前に、歯科医院において詳細な検査を行
い、必要な治療は済ませておくことが望ましいといえます。
抜歯ほかを要する事態を避けるために、予防に力を入れる必要があ
ります。定期的な歯科の受診は欠かせません。
Posted by 越谷市 歯医者 痛くない治療 口腔外科 ひろ歯科医院 無痛治療 at 08:56 / ブログ