2016年3月26日
歯は口の中で脱灰(だっかい、ミネラルが溶け出すこと)と再石灰
化(ミネラルが沈着すること)を繰り返しています。そして脱灰が
優位になるとむし歯になります。
むし歯になりかけている初期むし歯は白く濁ってみえます。ぼそぼ
そしていますので強くこすると欠けてしまいます。欠けてしまうと
いよいよむし歯、ということになります。
初期むし歯は広範囲におよぶことが多く、削ってつめる方法ではむ
し歯の大きさに比較して、治療が大きくなりすぎる傾向にあります。
脱灰を減らして、再石灰化を増やせば回復することがあります。
脱灰を減らすためには糖分制限のほか、間食の回数を減らす(食事
の回数が多いと脱灰の機会が増えます)、酸性の食品を避ける、ま
たは摂取後はかならず歯みがきまたは水でうがいをする、などの工
夫が必要です。
再石灰化を増やす方法としてはフッ素やリカルデント®の応用が考
えられます。最近は多くのはみがき剤にフッ素が含まれていますが、
効果を高めるためには濃度と停滞時間が重要です。
そこで登場するのが3DS。Dental Drug Delivery Systemの略です。
歯の表面に有効成分を長時間停滞させて、効果を高めることが期待
できます。
方法
薬剤を入れたマウスピースを1日30分、週に2から3回程度装着
します。
効果が出るまで時間がかかるので、習慣的に続ける必要があります。
費用
マウスピース5,000円/顎(税別)
別途薬剤を購入していただきます(1,000円前後)
Posted by 越谷市 歯医者 痛くない治療 口腔外科 ひろ歯科医院 無痛治療 at 16:48 / ブログ